21日(月)は、発達した低気圧の影響で北日本を中心に猛ふぶきや大雪となりました。北海道の網走市も雪が降り続きましたが、暴風の影響で積雪は増えるどころか減っていきました。
●網走で30センチ以上積雪減少
気象衛星がとらえた画像を見ると、北海道の東で雲が渦を巻いている様子がわかります。これは発達した低気圧の雲です。低気圧の動きが遅いため、北日本を中心に荒れた天気が長引いています。
同じ時間の地上天気図を見ると、北海道を覆い隠すように間隔の狭い複数の等圧線が描かれています。
等圧線の間隔が狭いほど、風が強く吹きますが、
21日(月)は北海道や東北を中心に暴風が吹き荒れ、北海道の網走市では最大瞬間風速32.9メートル、青森県八戸市では33.0メートル、北海道の留萌市では30.1メートルなど、複数の地点で瞬間的に30メートルを超える猛烈な風が吹きました。
また、雪の降り方も強まり、北海道根室地方の羅臼町では21日(月)午前9時までの24時間に76センチもの雪が降りました。そのほか、所々で積雪が急増しました。
なお、網走も20日(日)の午後7時に積雪が53センチに達しました。その後も雪雲がかかり続けていたものの、21日(月)の午後7時の積雪は18センチに。なんと、30センチ以上も減少しているのです。日本気象協会が網走地方気象台へ確認したところ、「天気としては一日を通して雪が降り、あまり止み間はなかった。」とのことです。暴風が吹き荒れた影響で、積もった雪が飛ばされてしまったと推察されます。