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雪の見通し 28日にかけて大雪・暴風雪 注意警戒点は 大晦日~元日も強い寒気流入


26日は、冬型の気圧配置が強まり、発達した雪雲がかかっている所があります。強い冬型の気圧配置は28日まで続くでしょう。大晦日から元日も、強い寒気が流れ込む見込みです。

●26日 冬型の気圧配置強まる 数年に一度の強い寒気

26日は、冬型の気圧配置が強まっています。午前9時、上空1500メートル付近で、平地で雪の目安のマイナス6℃以下の寒気が、本州や九州の南まで流れ込んでいます。福岡の上空1500メートル付近では、マイナス13.5℃と、12月として、2000年以降、最も低い値です。
さらに上空5500メートル付近では、大雪の目安のマイナス36℃以下の寒気が、東北北部まで流れ込んでいます。札幌の上空5500メートル付近では、マイナス46.9℃と、12月にマイナス45℃以下の寒気が流れ込むのは、2000年以降では、今回を含めて6日のみです(2002年12月26日のマイナス45.4℃、2009年の12月18日のマイナス45.3℃、21日のマイナス45.7℃、2012年の12月26日のマイナス46.5℃、2018年12月27日のマイナス45.7℃)。
JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)も形成されています。JPCZとは、シベリアから寒気が日本付近に流れ込むとき、その途中で、朝鮮半島の北側で高い山にぶつかり、東西に分かれた風が、その後、日本海で再び合流する、風がぶつかる所です。特に雪雲が発達することで知られています。日本海にJPCZによる発達した帯状の雪雲も見られ、山陰や近畿北部にかかっています。
26日午後3時までの24時間降雪量の日最大は、新潟県妙高市の関山で82センチ、鳥取県大山で72センチとなっています。

●強い冬型の気圧配置 28日にかけて続く 次に雪の強まる地域と期間

強い冬型の気圧配置は28日にかけて続く見込みです。27日午後から28日午前中にかけて、上空5500メートル付近で、大雪の目安のマイナス36℃以下が、北陸付近まで流れ込むでしょう。
北海道から九州に、日本海で発生した雪雲の流れ込みが続く見込みです。日本海側を中心に大雪になり、北海道や東北を中心に雪を伴った非常に強い風が吹くでしょう。大雪や暴風雪に警戒してください。

JPCZによる発達した帯状の雪雲は、次第に東へ移るでしょう。27日午後は、JPCZによる発達した雪雲は、若狭湾付近にかかる見込みです。北陸付近で、局地的に雪の降り方が強まるでしょう。雪雲は関ケ原を越えて、東海に流れ込む見込みです。東海では市街地でも、本格的な雪になる可能性があります。

28日は、雪やふぶきは、北海道や東北の日本海側、北陸が中心でしょう。北陸付近では、JPCZの影響は過ぎますが、平地に発達した雪雲がかかる見込みです。というのも、天気図をみると、28日は、冬型の気圧配置ですが、次第に西から等圧線の間隔が広くなり、季節風は、北陸付近で北よりから西よりに変わります。このため、北陸付近では、日本海で発達した雪雲が、平地を中心にかかるのです。

●注意警戒すること

大雪が予想される地域では、不要不急の外出は控えてください。
やむを得ず、雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
①防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
②飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
③ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
④軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。
気象情報や交通情報を確認し、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。

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