19日は月の直径の約98%が欠ける、大変深い部分月食が見られます。東北は前線の影響を受けますが、太平洋側ほど観測チャンスあり。全国で見られるため、離れた所にいる人を思いながら見上げるのも良さそうです。
●ポイントは東の「低い空」 食の最大は午後6時2分
仙台市天文台によると、19日は今年2度目の月食が見られます。
月食は月が地球の影に入ることで起こります。今年5月の月食は、月の全てが影に隠れる「皆既月食」でしたが、今回は月の一部が隠れる「部分月食」です。
ただ、今回の部分食の最大の頃は、月の直径の約98%とほぼ全てが地球の影に入り、「皆既月食」と同じような赤みがかった暗い月が見られるでしょう。
仙台を例にすると、16時17分の月の出の直後、16時18分に月が欠ける部分月食が始まります。
月は時間とともに徐々に欠けていき、18時2分に今回の月食で最も欠けた状態の「部分食の最大」を迎えます。
19時47分に部分月食が終わり、約3時間半にわたって月食を観察することができます。
比較的早い時間帯のため、お子さんでも楽しむことができそうです。
ただし、東の低い空で起こるため、東側に高い建物が少ない、見晴らしの良い公園などで観察するのがおすすめです。
18時頃の月の高さの目安は、地平線から握りこぶしを縦に2つ重ねたくらいです。
次に日本で観察可能な月食が起こるのは2022年11月8日で、皆既月食が見られます。
●日本海側は雷雨 太平洋側も次第におぼろ月
19日は北日本を寒冷前線が通過するでしょう。東北の日本海側は曇りや雨で、月は雲隠れとなりそうです。
青森県の津軽地方から秋田県は、昼頃から落雷や突風の恐れがありますので、天気の急変にご注意ください。
太平洋側も、夜は時間と共に雲が広がる見込みです。
今のところ、食が最大を迎える18時頃までは、岩手県の沿岸南部～宮城県～福島県中通り・浜通りで晴れ間があり、観測のチャンスはあるでしょう。
その後、雲は時間と共に西から広がる予想です。
できるだけ沿岸に近いエリアで、そして、月の欠け始めから観察しておくと良いかもしれません。
夜は冷えますので、防寒対策はしっかりと。
<19日午後6時の予想気温>
岩手県
釜石市18℃、宮古市14℃、一関市13℃
宮城県
気仙沼市12℃、仙台市14℃、古川市11℃、山元町12℃
福島県
福島市13℃、郡山市10℃、相馬市11℃、いわき市12℃
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