この先1か月の気温は、東・西日本と沖縄・奄美は「低く」、期間の前半は「かなり低くなる」所も。沖縄は梅雨入り前に晴れる日が多くなりそう。気象庁が発表した「1か月予報」です。
●ゴールデンウィークにかけて 特徴は?
気象庁は4月9日に「1か月予報」を発表しました。これによりますと、この先1か月の天気や気温について、大きく2つの特徴が挙げられます。
1つは「東・西日本と沖縄・奄美は、寒気の影響を受けやすい」ということです。このため、東・西日本と沖縄・奄美では、4月11日~5月10日の1か月全体の気温は「低い」予想です。また、期間の前半は「かなり低くなる」所もあるでしょう。特に、関東甲信地方と沖縄・奄美地方では、13日頃から、気温が「かなり低く」なる可能性があり、「低温に関する早期天候情報」も発表されています。農作物の管理などに、注意が必要です。
振り返ると、今年の3月は、北・東・西日本では気温が「かなり高く」、北日本では3月としては1946年以降で1位の「記録的な高温」となりました。3月が異例の暖かさだっただけに、東・西日本では、4月中旬以降は季節が足踏みするように感じられそうです。
そして、もう1つの特徴は「北日本と、沖縄・奄美は高気圧に覆われやすい」ということ。このため、北日本と、沖縄・奄美では、向こう1か月の降水量は「平年並みか少なく」、沖縄・奄美の日照時間は「平年並みか多い」でしょう。沖縄の梅雨入りは、平年ですと5月9日ごろですので、沖縄では梅雨入り前に、晴れる日が多くなりそうです。日差しを有効にお使い下さい。
●【4月11日~17日】全国的に低温傾向 理由は?
週別の気温を詳しくみてみますと、1週目(4月11日~17日)は、全国的に低温傾向が予想されています。理由は、大陸から東シナ海へ、冷たい空気を持った高気圧が張り出すから。このため寒気の影響を受けやすいでしょう。
一方、天気は、全国的に数日の周期で変わりそうです。ただ、沖縄・奄美では、平年に比べて、晴れる日が多いでしょう。
特に、12日日曜から13日月曜頃は、本州の南岸を低気圧を進むため、低気圧の発達具合によっては、大荒れや大しけとなる恐れもあります。低温だけでなく、強い雨や風にも、注意が必要です。
●【4月18日~24日】暦の上では暖かいが 実際は?
2週目(4月18日~24日)は、北日本の気温は平年並みですが、東・西日本と沖縄・奄美は、寒気の影響を受けやすく、低温傾向が続くでしょう。19日は二十四節気の「穀雨」で、暦の上では春雨が降って、百穀をうるおし、芽を出させる頃ですが、なかなか暦通りにはいかないようです。実際は、季節の歩みはスローペースでしょう。
天気は、この週も、全国的に数日の周期で変わり、沖縄・奄美では、平年に比べて、晴れる日が多くなりそうです。
●【4月25日~5月8日】ゴールデンウィークは気温上昇
ただ、3~4週目(4月25日~5月8日)になると、一転して、気温は全国的に平年並みか高いでしょう。これまでの低温傾向から急に暖かくなるので、注意が必要です。また、夏を前に、汗をかきやすい体作りをするには、この頃からお風呂でたっぷり湯舟につかって、しっかり汗をかく習慣をつけるのも、おススメです。
天気は、全国的に数日の周期で変わるでしょう。気温や天気の変化が大きい時期です。予報をこまめにチェックして下さい。
【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方