活動が活発な梅雨前線の影響で、昨夜(29日)から西日本を中心に大雨となっています。長崎県壱岐市では24時間雨量が400ミリを超え、観測史上1位の記録となっています。明日(1日)にかけて大気の不安定な状態が続くでしょう。
●◆記録的な大雨
活動の活発な梅雨前線が対馬海峡から西日本を通って伊豆諸島付近にのびています。前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込み、広く大気の状態が不安定になっています。
昨夜(29日)から西日本を中心に所々に活発な雨雲がかかり、大雨となっています。昨夜は長崎県壱岐市で1時間に120ミリの猛烈な雨が降り、観測史上1位の記録となりました。総雨量も多くなっており、午前6時20分までの24時間雨量は432.5ミリと、観測史上1位の雨量となりました。これは平年の6月ひと月分に降る雨のおよそ1.6倍に匹敵する雨量です。
広島市でも午前4時までの3時間に87.5ミリの雨が降り、観測史上1位の記録となりました。
午後1時現在は九州や東海地方を中心に激しい雨を降らせるような活発な雨雲がかかっています。明日(1日)にかけても、九州から東海にかけては大気の不安定な状態が続き、所々で雷雲が発達するでしょう。激しい雨や落雷、突風にご注意下さい。
特に、これまでの大雨で、地盤の緩んでいる所では土砂災害に厳重な警戒が必要です。