●あすにかけて山沿いでは雪がちらつく所も
今夜からあすにかけて九州北部付近は一時的に冬型の気圧配置に戻る見込みです。山沿いではこの冬、最後の雪、なごり雪が降るかもしれません。平地でも気温は上がらず、厳しい寒さとなりますのであすは冬の服装でおでかけください。
●なごり雪
昭和の時代を代表するフォークソングがなごり雪です。
ただ、なごり雪は気象用語ではありません。
この歌を作った伊勢正三が名残の雪の「の」をとって作った言葉と言っています。
その意味は春に向かって最後に降る雪のことです。
気象用語では雪の終日(しゅうじつ)といいます。
気象台では雪の終日も季節現象として記録しており、九州北部の雪の終日の平年日は福岡市3月5日、長崎市2月28日、大分市2月27日で2月下旬から3月上旬がその時期にあたります。
ちなみに伊勢正三は出身地、大分県の津久見駅の情景を想定して最初にこの歌を作ったそうです。
●九州の冬型気圧配置はあすまで
九州付近はあすまで冬型気圧配置が続き、九州北部の上空1500m付近には氷点下6度以下のやや強い寒気が流れ込む見込みです。
あすの九州地方は冷たい北西の風が強まって昼過ぎにかけて雨や雪が降る所があるでしょう。
あす日中の気温は10度を下まわる所が多く、寒さが増すでしょう。
ただ冬型は一時的で9日(木)は次第に緩むでしょう。
10日(金)~11日(土)にかけては移動性高気圧に覆われて、週末は九州全般に春の暖か陽気となるでしょう。
その先しばらくも雪が舞うような厳しい寒さは今のところ、予想していません。