きょうは冬型気圧配置が強まり、九州にも次々と雪雲が流れ込んで、山沿いを中心に平野部でもうっすら雪が積もった所がありました。日中の気温は3度前後で経過した所が多く、冷たい北西の季節風が強まって、体感温度は氷点下という厳しい寒さが続きました。
今回は、普段雪が降ることが少ない九州南部でも大雪の恐れがあり、あすにかけて積雪や路面の凍結などに十分な注意が必要です。
●きょうは宮崎から初雪・初冠雪の便り
きょう(10日)は冬型気圧配置が強まり、九州は広い範囲で雪が降りました。
きょうは、九州でもとりわけ雪が降りにくい宮崎市でも雪が降り、平年より20日遅い初雪となりました。また、宮崎県の鰐塚山(わにつかやま)で山頂付近が白くなり、平年より23日遅い初冠雪が観測されました。
山沿いを中心に雪が積もり、峠道などで一部通行止めとなっている所もあります。
●九州南部の東シナ海側で、特に雪の量が多くなりそう
今回、九州には、北西の季節風に乗って沿岸海上から次々に雪雲が流れ込んでおり、東シナ海側を中心に雪が降っています。このように、北西方向から雪雲が流れ込んでくる時は、九州北部より、むしろ九州南部の東シナ海側で雪の量が多くなる傾向があります。
普段雪が降ることが少ない九州。その中でも、特に雪が少ない九州南部で雪が降り、平野部などで積雪があると、交通機関などへの影響も大きくなる恐れがあります。
九州ではあす(11日)にかけて、積雪や路面の凍結、雪による視程障害などに十分な注意が必要です。外出の際は交通情報などを事前に確認し、時間に余裕を持っておきましょう。また、気温が低い状態も続きますので、水道管の凍結、農作物などの管理にも、注意が必要です。