
<秋季東京大会:岩倉3-1日大二>◇準決勝◇スリーボンドスタジアム八王子
岩倉が日大二に競り勝ち、38年ぶりの決勝進出を決めた。4回2死一、二塁から1番の庄司トーマス外野手(2年)が左中間を破る二塁適時打で先制。投げては先発の小林辰生投手(2年)がリードを守り切った。84年の初出場初優勝以来、43年ぶり2度目のセンバツ出場をかけ、5日に2年ぶりのセンバツ出場を狙う二松学舎大付との決勝に臨む。
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チームを乗せた機関車が、甲子園まであと1勝にたどり着いた。長い均衡を切り裂いたのは庄司の一打だった。4回、2死一、二塁で「負けられない試合。自分が決めてやるという気持ちでいっぱいだった」と2球目のスライダーに反応しバットを振り抜いた。
3歳まで米ニューヨークに住み、父のローレンス・リーブスさんが大学まで野球をしていた影響で野球を始めた。中3時、いくつかの高校から誘いを受けたが「中学のチームの監督に岩倉が合っていると勧められた」と入学を決めた。
岩倉は1897年に創立した日本最古の鉄道学校。鉄道で“トーマス”とくれば、アニメーション「きかんしゃトーマス」。本人は「小学生のころ、言われたことはあります」程度だが、まさに岩倉の申し子!? 名前の縁にも引き寄せられ、岩倉を代表する選手になろうとしている。
今夏は5番だったが「自分は緊張をしない。気持ちの強さは自分でも自信がある」と、新チームからは1番を任された。しかし意外にも中学時代は緊張ばかりだった。「気持ちも全然強くなかった」と振り返る。岩倉に入学し1年夏からベンチ入り。「ビクビクして打席に入っても意味はない。せっかく経験させてもらったんだから、それを生かそう」と自信を持って試合を重ね、打撃も積極的に変わり、頼りになる1番打者に成長した。
「人の頼りになる、役に立つ機関車」“トーマス”らしく。決勝でも勢いをつける打撃で勝利へ導く。「甲子園に行きたいです」。チームメートを乗せ、甲子園まで送り届ける。【保坂淑子】
◆庄司・リーブス・トーマス(しょうじ・りーぶす・とーます)2011年(平21)1月13日、米国ニューヨーク州生まれ。3歳で神奈川県川崎市へ。東門前小2で東門前ガッキーズで野球を始め、品川翔英中では羽田アンビシャスでプレー。岩倉では1年夏からベンチ入り。今夏は5番を務める。家での会話は全て英語で、英語の成績は学年トップクラス。177センチ、78キロ。右投げ右打ち。
