
阪神は19日、佐藤輝明内野手(27)のポスティングシステムによるメジャー移籍を容認すると発表した。 昨年、40本塁打で長距離砲の才能が完全開花。今季は打率3割6厘、39本塁打、106打点で初の三冠王に輝いた。球界では22年のヤクルト村上以来。阪神では85年、86年のバース以来40年ぶりの快挙だった。
球団でポスティング利用は4人目。野手では初。06年オフの井川慶、22年オフの藤浪晋太郎、24年オフの青柳晃洋がそれぞれ同システムを使って渡米した。
井川は当時、阪神の大黒柱。直近6年で84勝を挙げ、最終年も14勝。当然、メジャー球団の大争奪戦となった。藤浪、青柳はポスティング時、全盛時よりも成績を落としていた。
▼井川慶(06年オフ)
「世界最高峰の選手が集まるメジャーで投げてみたい」。20勝を挙げてリーグ優勝の立役者となった03年オフ、井川は球団側にポスティングによるメジャー挑戦希望を申し入れたが阪神は拒否。井川と代理人の弁護士は数十度にわたり交渉を継続。岡田彰布監督も次第に態度を軟化。06年10月には「メジャーに行くような選手が出てきたことは、それだけチームが強くなったということ」と理解を示した。ついに同年11月、球団も容認した。数球団による争奪戦の末に、ヤンキースが2600万194ドル(当時のレートで約30億円)で落札。契約は5年総額2000万ドル=約23億6000万円。メジャー通算で16試合に登板し、2勝4敗、防御率6・66。
▼藤浪晋太郎(22年オフ)
「年齢的にも20代後半。若いうちに挑戦したい」。21年オフの契約更改の席でメジャー挑戦の希望を球団に伝え、そこから複数回の話し合い。22年9月末、ポスティングでメジャー移籍を目指すことを表明し、百北球団社長(当時)は「彼の強い意思、憧れは届いた」と10月半ばに容認した。
23年1月、1年契約の年俸325万ドル(約4億3900万円)プラス出来高払いでアスレチックスに移籍した。メジャー通算64試合の登板で7勝8敗、2セーブ、5ホールド、防御率7・18。
▼青柳晃洋(24年オフ)
阪神では2年連続最多勝とエースとして活躍。サイドからの変則フォームは海外向きとも評価された。東京五輪での経験などからメジャーへの夢が膨らんだ。「別の野球を経験してみたいとずっと思っていた。体が元気なうちに、挑戦してみたかった」。24年オフにフィリーズとマイナー契約。半年間でメジャー昇格を果たせず、渡米1年目25年7月にヤクルトと契約。2年目の今季は1軍登板なく自由契約になった。
