
<高校野球秋季東北大会:仙台育英8-3青森山田>◇19日◇決勝◇石巻市民球場
仙台育英(宮城)が青森山田に勝利し、4年ぶり13度目の東北大会優勝を決め、神宮切符をつかんだ。
序盤から主導権を握った。初回、連続四球と捕手後逸で先制すると、有本豪琉内野手(2年)の左前適時打で2-0。3回にも1死二、三塁から砂涼人内野手(2年)の2点適時二塁打、朝倉壮海外野手(2年)の左前適時で3点を追加。
6回にも2点、4点差で迎えた9回にはダメ押しの1点を追加し快勝した。
11安打と活発だった打線に須江航監督(43)は「初戦からいいピッチャーと対戦してきたので、集中力や追い込まれてからの粘り、1球にかける意識が上がるので、対戦相手の皆さんのおかげです」と感謝した。
投げては、今大会初登板の左腕・日高龍之介投手(2年)が7回2/3を4安打3失点と力投し、2番手・加藤綾翔投手(2年)につなぎ、粘る青森山田を振り切った。昨秋・東北大会以来、約1年ぶりの公式戦復帰の左腕に大一番の先発を託した指揮官は「ブランクがありながらも、期待以上のピッチングでゲームを作ってくれたところが勝因」とたたえた。
準々決勝と準決勝の2連戦では、2日連続のタイブレークを制するなど、激戦を経て東北の頂点に立った。
「1つのミス、1つの判断を間違えたりしたら、今日ここにはいない展開で勝ち上がれた。秋の大会なんですけど夏の大会を勝ち上がったぐらいの緊張感や収穫があった」と充実感を漂わせた。
投手層の厚い仙台育英だが、今大会はコンデション不良や制球難で苦戦した。「野球は本当に投手が勝敗を大きく握る。控えのピッチャーも含めて、また全員で競争して、理想の投手陣になるとように1つ1つ基礎からつくりあげていきたい」と気を引き締める。
4年ぶりに出場する明治神宮大会(11月19日開幕)では「全国の中での本当の現在地を知りたいと思いますが、東北にとっては神宮枠の1枠というものがあれば、東北の学校の子どもたちや、それに関わる学校や保護者の皆さんの甲子園出場という夢がかないますから『何が何でも1枠もってきたいな』というのを一番の目標に置いた上で、彼ら自身が成長したなと思える、アグレッシブな挑戦をしていきたい」と全国の頂点に見据えた。
