
広島は1日、昨季打撃2冠で今春のWBC日本代表選手の小園海斗内野手(26)、矢野雅哉内野手(27)、前川誠太内野手(23)、田村俊介外野手(23)の4選手と来季の契約を結ばないことを発表した。
1月27日に羽月隆太郎元選手(S26)が「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物エトミデートを使用したとして逮捕されてから、球団では内部調査を進めてきた。鈴木清明球団本部長(72)は「エトミデート、ゾンビたばこを使用したという事実は確認できておりません」と説明。来季構想外となった4選手も「ゾンビたばこ」の使用などへの疑念が深まったわけではない。球団として「白か黒かでいえば、白」との認識を示す。
それでも、前川を除く3選手は「ゾンビたばこ」の売人とされる人物と写った写真が、7月に一部週刊誌に掲載された。また、矢野、前川両選手は7月30日に広島県警から家宅捜索を受け、9月25日に書類送検された。球団は「信頼関係を築くのが難しい」と判断した。
週刊誌掲載後も関係性を否定していた小園は「(言いたいことは)ありますけど、信頼はないと言われたので仕方がない」と受け入れながらも「できるなら野球をやりたい」と他球団での現役続行を希望した。他の3選手も同様に現役を続けたい意向を明かした。
昨季首位打者と最高出塁率を獲得した小園だけでなく、矢野は24年ゴールデングラブ賞を受賞するなど貴重な戦力だった。また、24年3月に侍ジャパンに選出された田村と前川も期待された若手だ。4選手をトレードや現役ドラフトではなく、自由契約とする決断に鈴木球団本部長は「我々の損失があったとしても、どこかで判断しないといけない。早いほうがいい」と説明。一連の問題をめぐる球団の対応は、後手に回った印象が拭えない。ただ、一刻も早く一連の騒動と疑念を収束させ、来季へ進んでいくための決断であることを強調した。【前原淳】
▽広島新井監督「結果的にこのようになって残念ですし、申し訳ない。自分も子供を持つ親として、彼らのことを考えるとすごく苦しくなります。ただ、彼らはまだ若いので、応援してくれていた方々には、温かい目で今後を見守ってあげてほしいなと思います」
