
<広島0-4巨人>◇6日◇マツダスタジアム
巨人小笠原慎之介投手が移籍後初となる完封勝利を挙げた。6回を投げ終えると、NPB通算1000投球回を達成。4点リードの6回1死一塁、4番坂倉を二ゴロ封殺に打ち取り1000投球回に到達した。
◇ ◇ ◇
8月が終わり、9月を迎えても広島の日中は30度を超える。半袖で練習に臨む選手も多くいるなか、巨人小笠原はただ1人、長袖のパーカ姿で球場入り。「バスが寒いので」と笑いながらも、体温調節を徹底していた。
暑い時期は食生活にも人一倍気を使う。中日時代は自宅に後輩選手を集め、バーベキューを開催することもしばしば。肉の塊を自らさばいてタンパク質を補給し、タマネギやキノコなど野菜も確実に摂取。そんな食事のお供は炭酸水だった。「満腹感が出る。胃を炭酸で刺激するから、勝手に動いておなかいっぱいになる。過食を防げる」と、栄養管理と体重維持を両立させていた。
細部までこだわるのが小笠原流。夏場こそ冷たい水は避ける。「(水は)ひたすら常温。朝はさゆから。30分くらいまったりして胃を起こしてから、ご飯をちょっとずつ食べて…」と、時間をかけて身体を覚醒させる。登板日に飲むコーヒーも必ずホット。「冷たい水をグビグビと飲むと、腰が張ってくる。内臓を冷やすと体も内側から硬くなってくる」。己の変化を敏感に察知する。「体はみんな違うから。10人いたら10人とも反応が違うかもしれない。試していかないと」。体が資本の野球選手にとって必要不可欠な探究心だ。
勝負の1カ月に突入した。「絶対に負けちゃいけない。一つ一つ目の前の試合を勝てるように」。首位阪神猛追へ。暑さを支配する漢が、セ・リーグの熱気を加速させる。【北村健龍】
