
<天皇杯:浦和1-2東京>◇準々決勝◇27日◇埼玉
FC東京が天皇杯準々決勝で浦和レッズに2-1で逆転勝ちを収め、4強入りを決めた。前半に先制を許すも、後半に新加入FW・Mヒアンが2得点し試合をひっくり返した。
鉄人がこの日も躍動した。日本代表DF長友佑都(38)が右サイドバックで先発し、フル出場。相手の強力アタッカー陣に仕事をさせず、攻撃では存在感を示した。90分間出た3日前のリーグ戦で京都サンガF.C.に0-4の大敗を喫したところから立て直した。
「意地ですね。意地でしかないです。京都戦で屈辱を味わったので本当に悔しい思いをしたので今日見せられないと次はないなと言う気持ちで今日は入ったので。ただ前半ちょっとあまりにも悪すぎた。前半で試合決まってもおかしくない試合をしてしまった。反省点としてしっかり受け止めて次につなげないといけない」
後半からはプレスがハマり、守備の安定が攻撃のリズムを生んだ。「前から行かないと、みんな中2日で試合する選手もいて重さがあったのかもしれないけど前から行かないと前で取れない」とハーフタイムの修正がうまくいった。
後半には右サイドを駆け上がり絶妙なクロスで決定機を演出。上下動のタイミング、ボールの質ともに一級品だった。「まず見えているというところ。体のコンディションが良い分、見える。先が見える。(常盤)亨太のところもあの空間がみえた。調子が良い証拠」とうなずく。
チームは12大会ぶりのベスト4進出。「結局優勝しないと何の意味ももたらさない。今日出た課題を前半の入りも含めて修正して、次も勝って優勝しないと意味がないと思っているので、カップ取れるように、タイトル取れるように頑張ります」と誓った。【佐藤成】