
<西武3-2日本ハム>◇27日◇ベルーナドーム
停電でも流れ変わらず-。日本ハムが逆転負けで、引き分けを挟んだ連勝が3で止まった。3回に2点を先制も、その裏に山崎福也投手(32)が同点2ランを被弾。さらに4回に決勝点を与えた。1点を追う9回の攻撃中には球場が一部停電。電光掲示板などが消えたまま再開し、敗戦となった。勝った首位ソフトバンクとのゲーム差は「1」に広がった。29日からは再び本拠地エスコンフィールドに戻り、楽天と対戦する。
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停電で場内アナウンスの音も消え、電光掲示板も表示されないまま、日本ハムの連勝が静かに途切れた。新庄監督は「停電で、こっちに勝利が来るかと思ったけどね。ライオンズの炎が消えた…みたいな、あれ?って。いや、この2連戦はライオンズさんの方が全然力が上でしたね。実力負けです」。1点の差を追い付くことができなかった。
本拠地でのソフトバンク3連戦で3連勝し、0・5差まで肉薄したが、5位西武相手に1分け1敗。指揮官は「これからは、切り替えてとか、関係ないよ、もう。勝つしかないからね。相手どうこうというより、勝たないといけないんで。またしっかりスタメン考えて、やっていきます」。ここからは気持ちの勝負だ。
29日からは、本拠地に戻って楽天との3連戦が待っている。プラス材料もある。かかとの痛みを訴えて26日の初戦を途中交代し、この日もスタメンを外れたレイエスが、7回1死二塁で代打出場した。空振り三振には倒れたが、新庄監督は「大事じゃなかったみたい。小事だった(笑い)」と一安心だ。
「なんかいい対処法ないかなと思って。痛み止めも今ね、時代がすごいテクノロジーで、いろんなやり方があるから。いろいろ考えてる」と再発を心配はするが、スタメン復帰については「(打撃が)大丈夫だから、やれるでしょ」。27発、76打点と打撃2部門でトップを走る主砲は戻れる公算となった。ゴロゴロと雷鳴鳴り響く中で始まり、最後は停電のアクシデント。天からの稲光を、9年ぶりリーグ制覇への吉兆とする。【永野高輔】