
<DeNA2-3阪神>◇26日◇横浜
DeNA三森大貴内野手(26)が、打った瞬間、どれほどの人がセンターに抜けると思っただろうか。一瞬、DeNAファンで埋まった右翼席から上がった大きな歓声は、すぐにため息へと変わった。
1点を追いかける9回1死満塁、カウント2-2から三森が阪神石井大智投手(28)の速球をコンパクトに振り抜き、打球はセンター方向へと飛んだが、遊撃の小幡がダイビングキャッチし、ファインプレーで得点を阻止された。
打った三森は、大声を張り上げながら、悔しさをにじませ、ベンチに引き揚げた。次打者の神里は中飛に終わり、チームは首位の阪神に痛恨の逆転負けを喫した。
首位の阪神とのゲーム差は、今季最大の16・5ゲーム差に拡大。4位の広島に2ゲーム差に迫られたが、小幡の超ファインプレーが、阪神の勝利を大きくたぐり寄せた。