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ドジャース「BTS」の“Vパワー”でレッズを圧倒 大谷翔平ノーヒットもマジック「29」に


BTSのVと記念撮影する大谷翔平

<ドジャース7-0レッズ>◇25日(日本時間26日)◇ドジャースタジアム

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)25日(日本時間26日)=斎藤庸裕】ドジャースが優勝マジックを29とした。ポストシーズン進出を目指しているレッズを相手に、投打がかみ合って快勝。この日の試合前には、超人気Kポップ男性アイドル「BTS」のV(愛称テテ)が大谷翔平投手(31)とあいさつし、記念撮影を行った。「1番DH」で出場した大谷は無安打に終わったが、試合を観戦したV効果(?)で本拠地は大盛り上がり。投打でチームが勢いづいた。

   ◇   ◇   ◇

大谷は無安打でも、本拠地は熱狂に包まれた。レッズ戦の試合前、V(愛称テテ)が始球式の練習を行うためにフィールド上に現れると、女性ファンの大声援が飛び交う異様な雰囲気となった。中には、実物を目にして涙を流す女性もいたほど。始球式はもちろん、バックネット裏で試合を観戦したVが球場の大型スクリーンに映されると度々、大歓声が沸き起こった。

Vと言えば野球では縁起のいい“優勝”を意味する。試合前、大谷は三塁側ベンチで握手とハグを交わし、あいさつ。笑顔でツーショットの記念撮影も行った。試合ではノーヒットに終わり、快音は響かなかったが、4万9702人が集まった本拠地を一斉に盛り上げた“Vパワー”は、同僚に送られたのか。ポストシーズン進出の瀬戸際で負けられない戦いを続けているレッズを投打で圧倒した。

先発の若手右腕シーハンは7回2安打無失点、10奪三振の力投。打線は、最速165キロを誇る剛腕グリーンを、8番打者パヘスの2発などで攻略した。さらに、守備で好プレーを見せていた2番ベッツも終盤にソロ本塁打で追加点をマーク。ロバーツ監督は「チーム全体として、非常によく戦った。選手たちは、ただただ、勝つためにプレーしてくれている。攻守でグレートだった。ここ1カ月の中では最も完璧な試合だったと思う」と褒めちぎった。

前日のパドレス戦で快勝し、同率首位に並んで優勝マジック31が点灯。この日は完封勝利を飾り、パ軍が負けたため、ド軍が単独首位に立った。優勝マジックは2つ減って29。テテはVの使者だったのか-。熱狂に後押しされるかのように勢いづいたチームは、着実にVへと近づいた。

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