
<パドレス2-8ドジャース>◇24日(日本時間25日)◇ペトコパーク
ドジャース山本由伸投手(27)が、負けられない一戦で11勝目をマークした。
2回までは最速97・7マイル(約157キロ)の直球などで、無安打3奪三振の好スタート。3回1死から初安打を浴びると、9番ディアズにカウント2-2から投じたツーシームが高めに浮き、痛恨の逆転2ランを浴びた。
痛い1発でリードを許すも、5回1死一、二塁のピンチを無失点。打線の援護を待つと、6回にフレディ・フリーマン内野手(35)の17号ソロで同点に追いついた。
山本は6回に2死一塁からボガーツをカットボールで空振り三振。この時点で92球を投じ、ベンチでチームメートやスタッフらと握手を交わした。
すると打線は直後に1死一、二塁とすると、山本をリードしてきた新人ダルトン・ラッシング捕手(24)が、値千金の3号勝ち越し3ラン。さらに2死一塁から、フリーマンが2打席連発の18号で突き放した。
山本は6回を92球、4安打2四球2失点6奪三振。最速は97・3マイル(約157キロ)だった。
勝利投手の権利を持って、7回からジャック・ドライヤー投手(26)にマウンドを譲った。救援陣がリードを守り切り11勝目(8敗)を挙げた。
チームは再びパドレスと同率首位に並び、地区優勝へのマジックナンバー「31」が点灯した。
【山本の一問一答】
-ロバーツ監督がメンタル的にもタフな投球をしたと言っていた
「今日はもう、どうしても落とせない試合だったので、いつも以上に集中力を高く試合に入れたと思いますし。ホームランで逆転されてしまったんですけど、なんとかチームがこの試合に勝つことができて良かったと思います」
-捕手ラッシングの3ランは
「ピッチングの面でも、もちろん助けてもらいましたし。最後ラッシングに試合を決める1発が出たので、僕自身もすごくうれしかったですし。チームもさらに勢いづいたような、そんな雰囲気だったので、本当によかったと思います」
-ローテーションを1年間守り続けられている要因はどこにあるか
「しっかり私生活の面も野球の面も、どちらも落ち着いて過ごせてますし。1日1日をしっかり過ごせてるので、あっという間に8月後半になりましたけど、また気を引き締めて。ここからかなり大事な時に入っていくので、ますます頑張れたらなと思います」
-ホームランの1球は悔しい
「そうですね、試合展開的にも、先制してなんとかそれを守ったままいきたかったんですけど、そこを逆転されてしまったので。そこはすごく悔しいポイントではありましたけど、なんとかその後、同点になってからしっかりといいピッチングができたので、全体的にはすごくいい仕事だったかなと思います」
-ストレートが強かったが
「感覚はすごく良かったですし、感覚以上にスピードは出てたかなと思いますし。調子がいい1つの証拠と言いますか、いい時に出る感覚でした」
-パドレスに2連敗しての雰囲気は
「チーム内も特に、そんなに変な焦りとかありませんでしたし。今日の試合に全員がしっかりいい入りをして向かっていけたので、勝てたと思います」
-勢いに乗らせると怖い相手。昨年の地区シリーズの経験が生きているか
「もちろんやっぱり、すごくいいチームですので。もちろんその勢いがあるのもそうですし、もちろん実力があるチームだと思うんで、とにかく冷静に全力で投げました」
-8月になっても球威は衰えていない。どう準備をしているか
「これまでたくさん投げてきたので、いつも通りです」
-日本のシーズンとは違うと思うが
「1試合平均で言うと球数も少ないですし、日本の時は120球、もっといってる時もありましたし、こっちは中5日ですけど、状況は多少違いますけど。約1週間に1回投げていくっていう、ローテーションを守るってところは、基本的なところは心がけるところだったりは同じかなと思いますし。体調もよくいけてるので、このまま頑張りたいと思います」
-いつも以上に集中しないといけないと
「いや、集中しないといけないというか、いい入りをしっかり、いつも以上に集中して入ることができたっていう。そういった試合への入る意気込みというか、心構えはいつも通りですし、毎試合とにかくベストで全力で入るっていうのは全く変わりないので、今日は結果的にいろいろとうまくいったなと思います」