
<全国高校野球選手権:日大三-県岐阜商>◇21日◇準決勝◇甲子園
県岐阜商の快進撃が止まった。69年ぶりの決勝進出はならなかった。
先発した柴田蒼亮投手(2年)が初回に1点を先制されたが、その後を無失点。中盤はピンチの連続。強打の日大三(西東京)相手に粘りの投球を見せたが、逃げ切れなかった。
打線は2回に生まれつき左手の指が欠損している横山温大外野手(3年)の右犠飛で追いつくと、5回には坂口路歩内野手(3年)の右前打で勝ち越した。守備でも要所で好プレーが出て、柴田をもり立てた。
公立高で唯一16強入りを果たし、準々決勝ではセンバツ優勝の横浜(神奈川)に大激戦の末に延長11回サヨナラ勝ち。09年以来、16年ぶりの4強入りだった。
近年の岐阜県勢では19年夏の中京学院大中京(現中京)に並ぶベスト4。鮮烈に古豪復活を印象づけて、甲子園を去る。