
<巨人-DeNA>◇1日◇東京ドーム
巨人阿部慎之助監督(46)いら立ちをあらわにした。サヨナラ負けを喫した7月31日の試合後だった。「ちょっと守備だらしないね。使ってるのは俺だから申し訳ないけど。ガキの使いじゃない。プロだからね。その辺はしっかりやってもらわないとこういう結果になっちゃうよね」と一気に吐き出した。
怒り心頭だったのは、腰痛で離脱した吉川尚輝内野手(30)の代役で急きょ1軍に昇格した巨人湯浅大内野手(25)のプレーだった。延長10回に先頭の石伊の二飛を落下地点を見誤り落球。プロ初登板の森田の足を引っ張り、最後は1死満塁からボスラーにサヨナラ犠飛を許した。指揮官は「湯浅も俺が使ったから。ドームでフライが捕れないんじゃどこで捕れるんだって話だから」と厳しく指摘した。
7月は8勝11敗1分けで借金3。先発投手に勝ちがついたのはわずか3試合にとどまった。借金1からペントレース終盤へと差しかかる勝負の8月が始まる。1・5ゲーム差で3位につけるDeNAとの3連戦。前夜、21安打14得点で覚醒したDeNAの“ケチャドバ打線”は脅威となる。
初戦の先発マウンドを託された山崎伊織投手(26)は「対戦は何度も同じ相手とやっていますし、自分もいろいろ試してやっている。1週間じゃ、何も変わらないですけど、自分のピッチングをできるコンディションを整えることに専念しようと思います」と話した。
名古屋での“悪夢”は「切り替えて、ミスした人は反省してるだろうし、俺も反省してるし、切り替えてやります」と阿部監督。11ゲーム差で追う首位阪神の背中を見失ってはいけない。