ヤンキースが7月31日（日本時間8月1日）、ア・リーグ最多の34盗塁をマークするホセ・カバジェロ内野手（28）をレイズからトレードで獲得した。トレードがまとまったのは両チームがヤンキースタジアムで戦っている最中で、7回表のレイズの攻撃中、カバジェロはチームメートやコーチらとハグをして別れを告げ、敵チームへ引っ越す即席のトレード劇だった。試合は5回途中に豪雨のため2時間45分中断しており、この中断がなければまず起こらなかった試合中の敵チーム移籍となった。
カバジェロはメジャー3年目の今季、ここまで85試合に出場し打率2割2分6厘、2本塁打、27打点、34盗塁。二塁、三塁、遊撃と両翼を守れるユーティリティーで、守備には定評がある。試合後は「実は昔からヤンキースファンだったので、うれしい」と笑顔だった。
ヤンキースはトレード期限のこの日だけでカバジェロ、パイレーツから23年セーブ王の右腕デービッド・ベッドナー（30）、ジャイアンツから今季15セーブの右腕カミロ・ドバル（28）、ロッキーズから4勝1敗10ホールドの救援右腕ジェーク・バード（29）と4選手を一気に獲得。特にブルペンを集中的に強化した。
