
<日本クラブユース選手権(U-18)大会:仙台ユース0-3鹿島ユース>◇31日◇決勝◇ニッパツ三ツ沢球技場◇40分ハーフ
仙台ユースが、初めて進出した決勝で鹿島ユースに0-3で完敗し、初の日本一を逃した。高校年代のクラブチームの頂点を決める大会。過去最高の4強(15年)を上回るファイナルに挑んだが、主将のDF永井大義(3年)を中心とした堅守を崩され、プリンスリーグ東北で11得点を誇るエースFW古屋歩夢(3年)も、無得点に封じられた。
序盤は一進一退の攻防を演じたが、前半18分に均衡を破られる。鹿島MF福岡にミドル弾を決められ、同37分にも2失点目。自陣右からのクロスをFW高木に頭で合わせられた。後半も同じ形で3点目を失った。
最後の壁は高かった。プリンス東北で今季7勝2分けの無敗も、相手は1カテゴリー上、世代最高峰の高円宮杯U-18プレミアリーグ東地区で首位を走る鹿島だった。既にプロのトップチームでJ1デビューした2年生FW吉田こそ抑えたものの、チーム全体が高レベルで主導権を握られた。
準優勝に泣いたが、功績は色あせない。準決勝ではプレミア西地区3位の名古屋U-18に2-0で完勝した。古屋が2得点で初の決勝切符。柏や湘南でプレーしたMFで就任1年目、仙台市出身の加藤望監督に率いられ、歴史を変えた。悔しい銀メダルも、念願のプレミア昇格へ自信を深める歴代最高成績を持ち帰る。