
金足農(秋田)の吉田大輝投手(3年)が甲子園に戻ってきた。31日、甲子園練習で昨夏以来となる甲子園に戻ってきた。
「去年悔しい思いをして、この場にもう1回立つという気持ちでやってきたので、戻って来れたなという気持ちです」。マウンドでも11球を投じて感触を確かめた。
昨夏は2年生ながら背番号1を背負って挑んだが、初戦の西日本短大付(福岡)戦で先発し、7回5失点で勝利に導くことができなかった。「情けないピッチングで終わってしまった。去年の先輩への恩返しも続けてやっていきたい。どんな状況でも勝たせるのがエースだと思う。どんなマウンドでも0に抑えて勝ち上がっていきたい」と闘志を燃やした。
1年を経て自身でも成長を実感する。「周りを見て、自分が冷静になってチームに流れを持ってこられるようになったということと、低めの制球力や球の威力が伸びた」。再び聖地で暴れ回るつもりだ。
18年夏の甲子園で準優勝した兄のオリックス吉田輝星からは秋田大会で優勝した日に「おめでとう」と連絡をもらった。「本当にうれしかった。絶対に輝星を超えてやるという気持ちでやってきた。結果的に輝星の記録を超えられればいいかなと思います。次は自分が輝星に勇気を与えられるように」と力を込めた。