31日ソフトバンク戦に先発する日本ハム達孝太投手（21）が“達対決”を制し、自身の記録を更新するオール先発でのデビュー8連勝を狙う。ソフトバンク戦はプロ初登板。警戒する打者については「柳町選手です。本当の達（柳町の名前が達。読み方は“たつる”）はどっちなのかっていう（笑い）。しっかり戦いたい」とユニークな“共通点”を挙げながら、快投を思い描いた。
首位攻防の3戦目。大事な試合前日でも、マイペースは変わらない。
初完投した6月29日西武戦（ベルーナドーム）はネビンにだけ4安打され1失点。前回登板した17日西武戦（東京ドーム）は、9回122球を投げ2安打1失点完投も、失点はネビンに浴びたソロの1点だけだった。「いつもネビン選手に打たれていますけど。明日はいないので（笑い）。ホームランを打たれないようにしたい」と、ジョークをまじえ、意気込みを口にした。
調整は上々だ。24日に球宴初登板。4点リードの8回に全パの7番手で登板し、4安打1失点で、“プロ初セーブ”を挙げた。「2イニングだったんで、疲れてはいなかったですけど、いい具合に調整できてると思います」。球宴第1戦では放送席に呼ばれ、元巨人元木大介氏に「僕のこと知ってますか」と問われ「お笑い芸人ですか」と、ボケ返す大物ぶりもアピール。今度はマウンドで、いつもの強心臓ぶりを披露する。
今季既に2完投。「（ソフトバンクは）すごく状態のいいチームだと思うんで、どこまでいけるのか。いけそうだったら完封したい」。宿題に残っていたプロ初の完封を、難敵相手に成し遂げにいく。【永野高輔】
