
昨夏パリオリンピック(五輪)を率いた大岩剛監督(53)の、第2次体制のU-22日本代表が30日、遠征先のウズベキスタンから帰国した。
同サウジアラビア代表に5-1、同ウズベキスタン代表に2-0と勝利を収め、親善大会で優勝を飾った。9月に控えるU-20ワールドカップ(W杯)チリ大会に臨むU-20日本代表の常連組ではない、高校生から大学生までの新戦力を幅広く招集。同世代をU-20W杯まで率いる船越優蔵監督のリクエストに応じるメンバーで初陣を勝ちきった。千葉・成田空港で取材に応じた大岩監督は充実感たっぷりに総括した。
「選手がすごく集中してこの活動に来てくれたというのは本当に感謝しかないかなと思っています。彼たちは今はセカンドグループにいる選手たち。火をつけるというか、彼たちに自分が(U-20日本代表メンバーに)入っていくんだという諦めない姿勢とかはいろいろな例えを提示して訴えたつもりではいるので、ぜひ今回の活動の中から最終的にW杯に行くメンバーに選ばれるところにはいてほしいかなと思いますよね」
自身にとっては昨夏のパリ五輪以来の監督業となった。久々のチーム指揮で、2連勝を成し遂げ、大会制覇を成し遂げた。「ギャップはあまり感じてなくて、またアジアで試合をすることの緊張感というか、相手もサウジアラビアとウズベキスタンだったので、懐かしくもあった」と振り返った。
第2次政権初タイトルを獲得。「選手たちを見てパワーを与えなきゃいけないのにパワーをもらいながら、彼たちに刺激を与えなきゃという気持ちにさせられたので、そういう部分では、初めてなのでまあよかったのかなと思いますよね」と28年ロサンゼルス五輪に向けてスイッチが入った様子だった。
今後、同世代は9月の上旬にU-23アジア杯の1次予選、9月下旬にU-20W杯が控える。U-20日本代表の船越監督はじめスタッフとコミュニケーションを密にとりながらU-23アジア杯のメンバーリストを作成する。「何回も言うように、(U-20)W杯が一番のターゲットなので、そこに全面的にバックアップしていきたいなとは思っています」と改めてU-20日本代表の支援を約束した。