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【阪神】コイキラー大竹耕太郎が掲げる投球信条「考えごとを増やす」超粘投でつかんだ今季6勝目


阪神対広島 7回表広島無死満塁、代打の野間を併殺打に打ち取り雄たけびをあげる大竹(撮影・上田博志)

今度こそマジック点灯や! 阪神大竹耕太郎投手(30)がピンチを耐え抜き、7回無失点で自身6連勝を飾った。今季広島戦は4戦4勝、通算でも13勝1敗と超カープキラーはいまだ健在だ。チームは後半戦開幕後3連勝。貯金を今季最多の21に増やし、2位巨人とのゲーム差も今季最大の11に広げた。中日の勝利でこの日のマジック点灯はお預けとなったが、30日にもマジック39が点灯する。

   ◇   ◇   ◇

ベンチに歩を進めながら、大竹は力の限りに何度も何度もほえた。1点リードの7回無死満塁から粘りに粘っての3アウト目だった。珍しく、はじけた表情。内に秘めた闘志が前面にあふれ出ていた。

「ノーアウト満塁で代えてもいいところを、任せていただいたので。それはもう、期待に応えるしかないなと。ポジティブに捉えてやりました」

「1-0」の展開が続く中、7回に迎えた無死満塁の大ピンチ。打席には俊足巧打の代打野間を迎えた。「基本的に三振が少ないバッター。三振より、ピッチャーゴロでというイメージがあった」。狙い通りの投ゴロ併殺。直後には1番大盛を左飛に仕留めてピンチを脱した。6回も2死満塁を無失点で切り抜けており、2イニング連続で見せた土俵際の踏ん張り。7回4安打無失点で今季6勝目をつかんだ。

これで広島相手に昨季から自身5連勝。この日も80キロ台のスローボールなどを巧みに使用するなど、巧みな投球術で打者を翻弄(ほんろう)した。緩急を生かしたボールやクイックなどフォームにも変化。投球の随所に工夫が見える左腕だが、そのうちの1つがマウンドの立ち位置だ。

「こだわりがないのが、こだわり。日にもよるし、バッターにもよる。1球ごとに変える時もあります」

プレート幅を端から端まで最大限に使用。その時々で打者からの見え方や投球の角度に変化を加えている。立ち位置も含めた投球のあらゆる要素に変化をつけているのには、1つの信条がある。

「相手が嫌がることをする。考える事が1つ増えるじゃないですか。フォームの中でもバリエーションがあって、同じ球種でもバリエーションがあると面倒くさい。打者に、『僕にどうやって合わせなきゃいけないか』とさせたい。考えごとを増やすという…」

クレバーな投球で、チームも広島戦9連勝となった。マジック点灯こそ持ち越しとなったが、2位巨人とのゲーム差を今季最大の11差に拡大。貯金も同最多の「21」に伸ばした。藤川監督も「チームがまた少し強くなるきっかけになるゲーム」と評価。コイキラーが、またも仕事を果たした。【波部俊之介】

▽阪神安藤投手チーフコーチ(大竹について)「今日は状態も良かったですし。(7回)あの満塁をゼロで帰ってきてくれたのは大きかった」

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