
日本人で初めて米国野球殿堂入りしたイチロー氏(51=元マリナーズなど)が、27日(同28日)の表彰式典後に米番組「MLB Network」に出演。スピーチでの2つの“後悔”を明かした。
スピーチで伝えたかったことについてイチロー氏は「伝えたかったことよりも、言わなかった方が良かったことがあると思ってます」と苦笑い。つづけて「それは『dumbass(アホ)』と『マイアミ・マーリンズは聞いたことがなかった』。これは引いた方が良かったかなと思います」と話した。
イチロー氏は「野球がなければ私は、こいつはただのアホだなと言われたでしょう」という意味で「But,the truth is without baseball,you would say this guys is such a dumbass」と話していた。
また、「マーリンズは、正直な話、2015年に契約のオファーをもらったとき、聞いたことのないチームでした」と、ブラックジョークで会場を笑わせていた。
イチロー氏のまさかの“後悔”も、司会者は「あれが一番ウケてたよね」「本当に最高でした」と爆笑。それでも「でもイチロー、君はちゃんと『マーリンズで3000安打を達成した』って話したよね。しかもチームメートへの感謝も伝えた。だからあの部分はすごく美しかったよ」とフォローした。
イチロー氏は、ヤンキースを経て15年からマーリンズで3シーズンプレー。現在メジャーを代表するジアンカルロ・スタントン(35=ヤンキース)やクリスチャン・イエリチ外野手(33)らが、同氏を師と仰いだ。また、ディー・ゴードン氏(37)もイチロー氏を愛し、日本のファンから親しまれた。