アルビレックス新潟は29日、聖籠町で練習を行った。チーム合流4日目のFWアブデルラフマン・ブーダ・サイディ（25）が囲み取材に応じ、意気込みを語った。
「ゴールを取ることは大好き。多く取ることができたら素晴らしい。ただ、私自身がゴールを取ることだけではなく、チームが前に進むことが大事。より多く走り、アシストすることができれば、チームメートにチャンスを与えたい。チームのために機能することに全力でコミットしたい」
日本と同じ春秋制を採用するスウェーデンリーグでプレーし、今季は同1部で17試合出場4得点2アシストをマークした。主戦場はセンターフォワード。「私自身のクオリティーはゴールを取ること。ボックス内での駆け引きやボールを受けるための位置取り、裏への飛び出しを含め、前線の攻撃を活性化させることが大切なタスクになる」。常にゴールを狙いながら、ポストワークでチームメートの良さも引き出すことがプレーの心情だ。
出身のスウェーデンは平均気温が低く、猛暑が続く日本とは対照的。「暑さの変化は非常に大きい。1、2週間は気温に適応するための重要な期間になる」と苦笑いも、フィジカルアップのランニングが中心だったこの日の練習では足を止めることなく、設定されたタイムでピッチを何度も往復する持久力の強さを示した。「太陽が強くて練習後はホテルで寝ることしかできていないが、クラブハウスやホテルで提供される食事が健康的でおいしいので楽しめている。チームメートも親切で過ごしやすい」と笑顔を見せた。
最下位からの順位ジャンプアップに向け、北欧からやって来たFWに懸かる期待は大きい。「ファン、チームメート、スタッフと一丸になり、助け合いながら前に進めるようにしたい。戦うことにポジティブなエネルギーを集約させていきたい」と言葉に力を込めた。【小林忠】
◆アブデルラフマン・ブーダ・サイディ 1999年8月13日生まれ、スウェーデン出身。ノルビー、デーゲルフォルシュ、ハンマルビー、ヴェステロース、ハンマルビーとスウェーデン国内リーグでプレー。スウェーデンU－19代表。186センチ、76キロ。利き足は右。新潟での背番号は65。ユニホームネームは「BOUDAH」。
