
日本クラブユースサッカー選手権(U-18)が開幕する。男子は22日に開幕。アルビレックス新潟U-18(北信越第1代表)は1次リーグF組に入る。主将のMF竹ノ谷颯優がゲームメークし、MF稲葉健人(ともに3年)がドリブルで相手守備網を突破する。女子のアルビレックス新潟レディースU-18(北信越代表)は、28日のトーナメント1回戦で三菱重工浦和レッズレディースユース(関東2)と対戦。MF更級一花のパスにDF登坂夢愛(ともに3年)が抜けだし、ゴールを決める。
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新潟レディースU-18は一発勝負のトーナメント1回戦で、三菱重工浦和と対戦する。主将の更級は「絶好の相手。自分たちの現状の力を試すだけでなく、もちろん勝ちに行く」と意気込む。
トップチームの練習にも参加する更級は、中盤の底でバランスを取りながら機を見た飛び出しで攻撃に厚みを出す。「トップへの練習参加で足りない部分に気づけている」と守備強度もアップさせ、相手からボールを奪い取る。チームの精神的支柱は「ほかの3年生に助けてもらいながら、何でも言い合える集団になれている。いい大会にしたい」。
更級とともに1年から主力の登坂は、チャンスメーカーであり、チームの得点源。DF登録ながら攻撃的な位置でもプレーする。利き足は右だが逆足のキック精度もピカイチで、ピンポイントクロスを配給しながら自らゴールに襲いかかる。ウイングに入ることが予想されるスピードスターは「特長を生かして勝利に貢献したい」とニヤリと笑う。
チームは多くのメンバーがU-15カテゴリーから在籍しているため、結束力が強い。降雪が多く、ピッチで練習ができなかった冬場は筋トレと持久走を例年より増やし、体のぶつけ合い、そして夏の暑さに屈しないフィジカルをつくった。戦う集団を束ねる更級主将は「全国を驚かせる」。主将からのパスにサイドを抜け出す登坂は、「やるだけ」。試合開始のホイッスルが鳴った瞬間から強豪に先手を打っていく。【小林忠】
◆更級一花(さらしな・いちか)2007年(平19)9月19日生まれ、新潟県出身。豊浦ジュニアFC(葛塚小)-新潟レディースU-15(光晴中)-同レディースU-18(新発田南高)。登坂とともに22年から新潟選抜。163センチ。利き足は右。
◆登坂夢愛(とさか・むあ)2007年(平19)5月14日生まれ、新潟県出身。水原サッカー少年団(水原小)-新潟レディースU-15(水原中)-同レディースU-18(日本文理高)。22年に全国の選手を対象にした女子U-15トレーニングキャンプメンバー(28人)に選出。165センチ。利き足は右。