
アルビレックス新潟が27日、聖籠町で練習を行った。ピッチサイドで選手たちの動きを見つめた寺川能人強化本部長(50)は、スウェーデン1部のハンマルビーから新加入のFWアブデルラフマン・ブーダ・サイディ(25)について「まだ合流して2日目だからね」と前置きした上で、「プレーが丁寧で、雑な感じがない。しっかりと周りが使える」と評価。パスをつないで前進する新潟の独自サッカーにマッチしつつ、新しい風を吹かせてくれることに「期待している」と話す。
今春にはロシアリーグでプレーしていたブラジル出身のMFミゲル(22)が加わり、今回はスウェーデンからサイディを獲得。新潟から欧州へスカウトを派遣していることはないようで、獲得ルートの開拓については「もろもろ。そんなにたいしたことじゃない」と寺川節。「私だけじゃなく強化は人がいる。みんなで獲得を決めた」と続けた。
チームは6月から6人が抜けたが、ここまで同じ人数が新たに加わった。今夏の補強の手応えは「しっかりと来てもらいたい選手には来てもらった。ただ、最終的には12月の結果。最後にわかること。誰がどうこうではなく、全員が戦力」。既存の選手と新戦力の融合を願い、信じている。
夏の第2登録期間(移籍ウインドー)は8月20日まで。補強は一区切りか、まだまだ続くのか。「まだまだということはないけど。何人とか、どうこうではなく、しっかりと状況を見ながらやれればいいかなと思う」。J2降格圏脱出のため、常に目を光らせている。