
<明治安田J1:新潟0-2広島>◇20日◇第24節◇デンカS
アルビレックス新潟の公式戦連敗が6に伸びた。サンフレッチェ広島にホームで0-2で敗れた。試合前は、勝ち点18で最下位の20位だった横浜F・マリノスが勝ったため、勝ち点19のまま足踏みの新潟が最下位に転落した。
前半2分、広島のシュートのこぼれ球をMF東俊希(24)に押し込まれた。後半も開始直後の3分に失点。入江徹監督(48)は「試合の入りで相手の勢いにのまれた。前半はいい形がありながらも決定機を生かせなかった。後半の入り、エラーからの失点はもったいない形だった」と振り返った。
7月の移籍で加入した4選手のうちDF植村洋斗(23)とMF白井永地(29)が先発し、DF舩木翔(27)とMF島村拓弥(26)が後半途中出場。白井は中盤の底でゲームメークしながら、時折、前線に飛び出して攻撃に厚みを出した。合流して間もなく、手探りな部分が多い中で存在感を発揮。「昨年に対戦し、新潟の良さは理解している。もっと連係面を深めていきたい」。
最終盤に右サイドバックの位置から逆サイドまでランニングし、決定機を迎えた植村は「あれは決めなければいけなかった」とゴールを割れず悔しがったが、攻守両面で可能性のあるプレーを連発した。「ボールを持った時のパスコースは多いし、プレーの合間の会話がとても多かった」と光明を見いだし「中断期間で課題を見つめながら、新潟らしさを磨いていきたい」と話した。
新戦力がそれぞれ力を示し、ホームサポーターは何度も沸いたが、順位は最下位に転落。厳しい戦いは続く。入江監督は「自分の力不足。自分の責任。今の状況打破をスタッフ、選手含めて、もう少しやっていかないと行けない」。次戦は8月11日に敵地でセレッソ大阪と対戦する。中断期間を有効活用し、既存の選手と新戦力の融合を進める。【小林忠】