
<高校野球京都大会:京都国際4-3鳥羽>◇27日◇決勝◇わかさスタジアム京都
1915年の夏の第1回大会王者の鳥羽(当時は京都二中)の、10年ぶりの夏の甲子園帰還はならなかった。
先手を取ったのは鳥羽。4番の横谷乙樹(いつき)内野手(3年)が、“2打席連続アーチ”で先制点をたたき出した。
初回2死二塁の初打席。京都国際先発の西村一毅投手(3年)の初球を捉え、センターバックスクリーンに運んだ。笑顔でダイヤモンドを回り、大歓声の三塁側ベンチに迎えられた。
横谷は準決勝・京都外大西戦の9回2死満塁で、3点差を一気にひっくり返す逆転サヨナラ満塁アーチ。劇的な勝利の立役者になった。2試合続けて、大きな1発を放った。
1点リードの8回には3四死球で2死満塁とし、相手エース西村の暴投で3点目をもぎ取った。
だが8回に追いつかれ、9回無死一、三塁からサヨナラ打を浴びて力つきた。