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【高校野球】「くそガキ集団」から「最高の集団」に…V日大山形・岩下主将が4安打大暴れ/山形


鶴岡東対日大山形 優勝し笑顔でポーズをとる日大山形ナイン(撮影・増田悦実)

<高校野球山形大会:日大山形5-4鶴岡東>◇26日◇決勝◇ヤマリョースタジアム山形

「くそガキ集団」から「最高の集団」に-。日大山形が競り勝ち、2年ぶり20度目の夏の甲子園出場を決めた。昨夏王者で昨秋決勝で敗れていた鶴岡東に5-4で勝利し、雪辱。初回、岩下瑛斗主将(3年)が先制の中前適時打を放ち、打線を勢いづけた。4打数4安打1打点の大暴れで、やんちゃなチームをまとめて聖地へ導いた。

   ◇   ◇   ◇

主将が初回から試合を動かした。いきなり巡ってきた2死満塁の好機。岩下はスタンドの仲間の顔を眺めながら打席に入った。鶴岡東のエース杉浦の直球振り切った。打球は二遊間を抜け、先制点をつかみ取った。「あとは腹をくくるだけ」。チームメートを勢いづけ、この回、3連続適時打で3点を先行。4打数4安打のヒーローは「ずっとキャプテンらしいことをしてこられなかったので、最後にチームに貢献できて…。ついて来てくれた仲間に感謝したいです」と、目を潤ませた。

3年生は入学直後から「やんちゃ」が多く、学校生活でもよく怒られた。「とにかくにぎやかでノリがいいので、羽目を外すことも。野球でも集中力が途切れがちだった」と、園田剛樹部長(44)も手を焼き、荒木準也監督(53)からは「くそガキ集団」と呼ばれていた。そんなナインを、統率する主将は一苦労だ。

今年1月、負けん気の強さを買われて、優しすぎる性格ゆえに苦労していた前主将の佐藤塁内野手(3年)から「あとは任せたぞ」と、バトンを受け取った。大役を引き継いだ岩下は「やる時はやるというふうにメリハリをつけて、1人1人の個性も生かすように」と、暴れ馬たちを導いてきた。指揮官は「くそガキだからこそ、プレッシャーにも負けない。物おじしないでプレーできていた。最高の集団です」と、成長をたたえた。

山形県勢最多となる20度目の夏の甲子園出場も、通過点。「目標の8強を目指して『熱く、泥臭く、粘り強く』(野球部のスローガン)全員で戦っていきたい」。聖地で暴れる準備はできている。【高橋香奈】

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