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【高校野球】横浜・奥村頼人エースで4番の証明「今度は自分の番」2打席連発&好救援で決勝導く


立花対横浜 投打で大活躍した横浜・奥村頼(撮影・たえ見朱実)

<高校野球神奈川大会:横浜4-3立花学園>◇26日◇準決勝◇横浜スタジアム

今春センバツ優勝の横浜(神奈川)のエースで4番の奥村頼人投手(3年)が2打席連続アーチで5年連続の決勝進出に導いた。神奈川大会準決勝の立花学園戦で、3点を追う4回に中越えにソロ本塁打。5回は2死一、三塁から右翼へ逆転3ランと、チームの全打点をたたき出した。9回には一打同点のピンチで登板して好リリーフ。2試合連続の逆転勝利で3年ぶりの神奈川頂点に王手をかけた。大阪大会では大阪桐蔭が中野大虎投手(3年)の投打にわたる活躍で履正社にコールド勝ちし、5年連続の決勝進出を決めた。

   ◇   ◇   ◇

頼れる男が帰ってきた。「前の試合でみんなに助けてもらった。今度は自分が助ける番だ」。奥村頼は準々決勝の平塚学園戦で先発し、1回2/3で3失点。その悔しさを、まずはバットに込めた。

3点を追う4回、バックスクリーンに公式戦初となるソロ本塁打。反撃ムードを演出すると、仕上げは2点ビハインドで迎えた5回2死一、三塁だった。打席に向かうと、村田浩明監督(39)から伝令が送られてきた。「今日の勝負を決めるのはお前の一打だ」。大きくうなずくと「内角低めのスライダーで難しい球だったけど迷いなく振り切りました」。打球は右翼スタンドへ飛び込む逆転3ラン。笑顔で両手を広げ、ダイヤモンドを駆け抜けた。

投手としても名誉挽回した。1点リードの9回1死三塁となると、カウント1ー2の場面で左翼からマウンドへ向かった。1球で空振り三振に打ち取ると、次打者は三ゴロに仕留め、試合を締めた。準々決勝のサヨナラ勝利後に見せた涙が、最高の笑顔に変わった。

悔しさを糧に立ち上がってきた。智弁和歌山とのセンバツ決勝は3番手で登板し、1回2/3を投げて2失点で降板。優勝でチームメートが喜ぶ陰で下を向いた。「僕はお飾りのエースなのかな」。勝利に貢献できない自分が悔しかった。「夏、もう1度甲子園に戻って優勝投手になりたい」。1からトレーニングに取り組みパワーアップ。安定した投球だけでなく、4番として飛距離もアップ。エースで4番を証明した。

決勝戦の相手は、昨夏の決勝で敗れた東海大相模だ。「夏に弱い横浜と言われたくない」。神奈川の頂点に立ち、本物の強さを手に入れる時がきた。【保坂淑子】

ヤクルト橿渕スカウト育成グループデスク(奥村頼人の打撃に)「技術力だけでなく、精神力、集中力がなければあんなバッティングはできない。それが今日、見えた3ランだった。高い野球センスを感じた」

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