
<高校野球神奈川大会:横浜9-0相模原城山>◇18日◇4回戦◇サーティーフォー相模原
春夏連覇を目指す横浜に、エース奥村頼人投手(3年)が帰ってきた! 左太ももの肉離れのケガから復帰し、今大会初登板初先発。先発は昨年11月23日の神宮大会準決勝以来で「久しぶりだったので、新鮮な気持ちで投げられました」。テンポよく力のある真っすぐとチェンジアップで空振りを奪い、4回まで毎回の9奪三振。最速はスカウトのスピードガンで自己最速タイの146キロ。1安打無失点と好投し、試合をつくった。打者としても4番に復帰し、1回無死満塁から先制の中前適時打を放つなど存在感を示した。
いよいよ完全復活だ。「投げることができて、安心しました」。ケガでベンチから見守ることしかできなかった春季関東大会。背番号1として何もできない自分が歯がゆかった。「早くチームの力になりたい」。はやる気持ちをウエートトレーニングにぶつけた。上半身に初動負荷のトレーニングで体をひとまわり大きくしパワーアップして帰ってきた。
マウンドに立っている今が楽しい。「やっとチームの輪の中に入ることができました」。エースの復帰で、いよいよ夏の横浜のエンジンがかかってきた。「チームを勝たせる投球で、集大成の夏にします」と、力を込めた。【保坂淑子】
▽DeNAの八馬アマスカウトグループディレクター(横浜・奥村頼の投球について)「体もしっかりできてきて、チェンジアップ、カーブに直球。制球良く投げられる。さすがですね」