
後半戦の4番定着へ決意の居残り特打だ。日本ハムの野村佑希内野手(25)が24日、エスコンフィールドでの全体練習後、約20分間、居残りロングティーを行った。前半戦終盤は「いい打席を過ごせてなかった」と反省。22、23日のオフは一切、バットを握らずに頭を巡らせ、この日は一転、ひたすら振り込む“メリハリ施術”で「今日振ったら、いい感じだった」と手応えを口にした。
今季は開幕4番を任せられ、5月に左脇腹を負傷して離脱するまで36試合に出場し、打率2割9分1厘、6本塁打、17打点と4番の役割を果たしていた。6月13日の復帰後は、23試合で82打数16安打、打率1割9分5厘、8打点。4番はレイエス、郡司、マルティネスらと争うようになり、5番や6番、スタメンを外れることもあった。「バテないようにやってくれているのもあるし、そうじゃない部分もあると思う。後半戦はその辺をクリアにできたら」と気を引き締めた。
特打では、左手を水平に伸ばす動作を行ってからのスイングを繰り返した。「同じ姿勢、体勢で(振れるように)。スタートラインをしっかりしたい。そこを一定に出来るような意識付け」。背中を丸めずに、どんなボールでも同じ動き、同じスイングができるようイメージして打ち込んだ。
21日の前半戦最終戦は4番で締めたが「しっかり打った上で、みんなに納得してもらって、その場(4番)で後半戦しっかり戦えたら」。開幕時のスイングを取り戻し、不動の4番をつかみ取る。【永野高輔】