
<楽天2-4日本ハム>◇20日◇楽天モバイルパーク
史上最速? の先頭打者弾だ。日本ハム五十幡亮汰外野手(26)が1回、自身初の初球先頭打者本塁打を放った。
楽天内の148キロ直球を捉え、右翼席に放り込んだ。「初球から思い切っていきました。塁に出ることだけを考えていましたが、結果的にホームランになった」。球界屈伸の韋駄天(いだてん)は、跳ねるようにダイヤモンドを1周し、ベンチで仲間から手荒い祝福を受けた。
1年目の21年5月23日西武戦でのプロ1号以来、4年ぶり通算2本目。「1年目以来だったので忘れてました。めちゃくちゃ、うれしかった」と、実に1519日ぶりの1発を喜んだ。 9日ロッテ戦では、サイクル安打に王手をかけるも、最後に本塁打が出なかった。「ボス(新庄監督)からは『しっかり振れればホームランも入るから』っていう風に言っていただいてる。当てにいかずに、しっかりスイングすることを心がけているのがいい結果につながった」と感謝した。
17日西武戦では2点リードの5回1死満塁の守備で、中前打を捕球後、三塁への送球がカメラマン席に入る痛恨のミスを犯した。「野球でのミスは野球でしか取り返せない。メンタルにきてた分も少しあったので、野球で取り返さないとなって思ってました」。快打で、心のモヤモヤを振り払った。【永野高輔】