starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

【高校野球】帝京長岡が4点差ひっくり返す「高校野球楽しい」1年生新井一平がサヨナラ打/新潟


新潟明訓対帝京長岡 サヨナラ勝ちを喜ぶ帝京長岡の選手たち(撮影・小林忠)

<高校野球新潟大会:帝京長岡5-4新潟明訓>◇22日◇準々決勝◇ハードオフエコスタジアム新潟

帝京長岡が4点差をひっくり返し、2大会連続で4強進出を決めた。7回までに0-4とされていたが、8回裏に一挙4点を奪って追いつくと、同点の9回裏1死二、三塁で2番の新井一平三塁手(1年)が右前にサヨナラ打を放った。

チャンスで打席に入る前に「少しだけ手が震えていた」と明かした新井だったが、結果は堂々の決勝打。「(サヨナラ打は)初めての経験。うれしかった。もっと3年生と(野球を)やっていきたいと改めて思った」と笑顔を見せた。

全校応援の後押しを受けて、劣勢を跳ね返した。芝草宇宙監督(55)は0-4の8回裏の攻撃前に選手たちを集め、こう伝えた。

「ここから俺たちの野球だ。つなぐ野球の出番だぞ。そして、もう1度、スタンドを見てみろ。あれだけ応援に来てくれている。何とか格好いいところを見せないと。このまま帰れないぞ」

指揮官の発破を受け、ナインに火がついた。先頭の1番山野陽遊撃手(3年)が死球で出塁。2番新井が右前打で続くと、3番有馬凛空捕手(3年)の打席でダブルスチールを成功させる。

持ち前の機動力でチャンスを拡大させると、有馬、4番井野元爽生一塁手(3年)5番宗悠斗右翼手(3年)の連続適時打で1点差とし、6番酒井亮太左翼手(3年)のセンターへの犠飛で4-4に追いついた。芝草監督は「3年生を中心として、精神的にも本当にたくましくなった」とうなずいた。

そして最終回は、数カ月前まで中学生だった新井が決勝タイムリーを放った。「高めを打つことができる打者。まさに、そういったところを出してくれた」と芝草監督。4打数3安打1打点と打撃センスを発揮した左打者は「監督から直球を狙え、と言われていました。それを信じて、自分らしいバッティングができたと思います。高校野球って楽しいな」と初々しく笑った。

中1日で迎える24日の準決勝は、昨年の決勝で敗れた新潟産大付と対戦する。芝草監督が「まだ泣くのは早い。すごくやりがいのある相手だし、選手たちも、そこ(新潟産大付)とやりたいと思っていた。作戦を考え、プレーしたい」と話せば、新井も「自分の後ろに頼もしい先輩がたくさんいるので、どんどんつないでいきたい」。劇的勝利でビッグウエーブに乗った帝京長岡が、頂点まで突き進む。【小林忠】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.