
<高校野球和歌山大会:智弁和歌山7-3和歌山工>◇21日◇3回戦◇和歌山市紀三井寺
「美肌球児」の活躍で、智弁和歌山が8強入りを決めた。
4番・福元聖矢外野手(3年)が4打数3安打2打点。有田中央・貴志川・和歌山南陵との初戦の第1打席から、この日の第3打席まで5打数連続安打だった。
初回の初打席で右前適時打。「初回に先制できてよかった。ミスショットを少なくしたい」と貪欲な姿勢に、中谷仁監督(46)も「初戦から集中して、彼はアウトにならない打席を心がけている」と目を細めた。
福元はチーム屈指の美容好き。「きれい好きで、部屋にスキンケアアイテムがいっぱいある」と家族が明かす。入学後、毎晩のケアが定着。紫外線対策や疲労軽減に、通販サイトで吟味して購入した韓国コスメの日焼け止めを愛用する。寮生の前では、フェースパック姿で「高校球児は肌が命」とつぶやく。「顔だけは焼けたくない」と美肌を貫く。
美容の習慣を続けるのも、智弁和歌山が掲げる「準備野球」の影響。「どの場面でどのプレーが起こっても、常に自分たちの野球を」と冷静に状況に対応できるよう、普段のルーティンを大事にする。次戦はともにセンバツに出場し、強力投手陣を擁する市和歌山戦。大一番でもいつもの福元で挑む。【中島麗】