レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英（24）がV・ファーレン長崎戦後の21日、「ダビド・シルバのような経験豊富な選手が必要だ」と新戦力獲得を強く求めた。
Rソシエダードは今夏のプレシーズン2試合目となる日本ツアー初戦でV・ファーレン長崎と対戦した。拮抗した展開となる中、後半34分に笠柳翼にゴールを許し、0－1で敗れた。
ベンチスタートの久保建英はメンバーを大幅に入れ替えた後半最初から出場し、いつも通り右サイドでプレーした。CKのキッカーを務め、立ち上がりから積極的に動いてチームメイトと連携したが、この遠征からチームに合流したばかりのため後半27分に退いた。試合後、久保がインタビューに答えたもようをクラブの地元紙エル・ディアリオ・バスコが伝えている。
久保は疑問視されている自身の去就について、「噂については見たことがあるが、何も聞いていない。新しい代理人と契約を結んだが、今のところ僕はここにいる。そして、自分のことを心配してくれた人たちのために言うと、当初は14日にスペインに戻る予定だったが、20日まで向こうにいて帰国すると、時差ぼけで少し大変だから日本に残ったんだ。他の理由は何もない」と説明。そして、「僕は常々、他のクラブに移籍するなら堂々と去るべきだと言ってきた」と何らかの結果を残す必要があることを強調した。
主力選手が次々と退団しているチームの現状については、「僕が加入した時、ダビド・シルバ、イサク、ミケル・メリーノ、スビメンディなどがいた。リーグ優勝を成し遂げるためには、会長が最初から言っていたように何かプラスのものが必要だ。クラブはおそらくはそれに取り組んでいると思う…」と不安げに語った。
続けて、「誰が加入するのか知りたい。今のところ誰も来ていないが、それは僕たちの問題ではない。僕は昨季終了時、今季は変化の年になるだろうと話した。それが良い変化なら大歓迎だよ。改善すべき点はあるし、新しい選手がやって来ることを期待している。僕たちには意欲に満ちた若い選手たちがいるが、ダビド・シルバのような経験豊富な選手が必要だ」と即戦力となる補強を希望した。
Rソシエダードはこの後、25日に横浜FCと対戦しする。そしてスペインに戻ってプレシーズンを継続し、8月16日にアウェーで行われるバレンシア戦で25ー26年シーズンのスペインリーグ開幕戦に臨む。
（高橋智行通信員）
