
レアル・マドリードがマンチェスター・シティーのスペイン代表MFロドリ(29)を獲得候補の1人に挙げているとスペイン紙アス電子版が21日に報じた。
Rマドリードは今夏、ハイセン、アレクサンダー=アーノルド、マスタントゥオーノ、カレーラスを次々と獲得し、ロドリゴ、アラバなどに移籍の可能性はあるものの、メンバーは完成されつつある。
この状況を受けて同紙は、クラブがこの後チームの司令塔を務められる昨夏引退したクロースのようなMFを優先的に狙っていると伝えている。Rマドリードはすでに、前述の4人との契約で莫大(ばくだい)な資金を投入しているが、もう1人大型補強を行うだけの予算があるという。さらに、移籍金が8000万ユーロ(約136億円)~1億ユーロ(約1億7000万円)に見積もられているロドリゴを売却した場合、その可能性はより高まるとのことだ。
しかし今夏の移籍市場を見渡した場合、Rマドリードで即戦力になれるほどの実力を持った選手はほとんどいない。そんな中、さまざまな条件を加味し、クラブはロドリの動向を注視しているとのことだ。その理由として同紙は、ロドリのマンチェスター・シティーとの契約が短いことを挙げている。
ロドリは27年で満了する契約を延長していないため、移籍金がそこまで高額にならず、獲得可能な選手と考えているという。しかし、獲得に動くかどうかは昨年9月に全治9カ月の負った右膝重傷後のパフォーマンス次第になるとのことだ(※5月下旬に戦列復帰済み)。
ロドリのほか、イタリア代表MFニコロ・バレッラ(インテル)、アルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデス(チェルシー)、アルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター(リバプール)も候補に挙がっている。しかし、3人とも所属チームの主力で契約期間が長く、特に後者2人の移籍金は1億ユーロ(約170億円)を超える可能性が高いため、獲得はほぼ不可能だと同紙は伝えている。【高橋智行通信員】