
マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォード(27)が今季、バルセロナに加入するとスペイン紙マルカ電子版が19日に報じた。
バルセロナは以前より左ウイングの補強を求めており、これまでビルバオのスペイン代表FWニコ・ウィリアムズやリバプールのコロンビア代表FWルイス・ディアスが候補に挙がってきた。
しかし、サラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や選手年俸などの限度額)による選手登録の問題により、ニコ・ウィリアムズの獲得に失敗。ルイス・ディアスとの契約に関しても、リバプール側が売却を拒否しているため非常に難しい状況にあるとのことだ。
そんな中、同紙によるとバルセロナは方向転換してラッシュフォード獲得に尽力し、すでに選手本人およびマンチェスター・ユナイテッドと合意済みであるという。あとは契約の詳細を詰めるのみで、3000万ユーロ(約51億円)~3500万ユーロ(約59億5000万円)の買い取りオプション付きの期限付き移籍になるとのことだ。
この交渉が進展した理由として、ラッシュフォードがバルセロナに移籍するために、現在マンチェスター・ユナイテッドからもらっている年俸1800万ユーロ(約30億6000万円)の大幅な減額を受け入ける意思を以前から示していたこと、マンチェスター・ユナイテッドが希望額よりも低い買い取りオプション付きの期限付き移籍を容認したことが挙げられている。
クラブはこの件についてコメントを避けているものの、契約が順調にいけば、数日以内にメディカルチェックを受け、24日に開始するアジアツアー(ヴィッセル神戸などと対戦)に参加予定だと同紙は伝えている。(高橋智行通信員)