
<楽天0-2日本ハム>◇21日◇楽天モバイルパーク
日本ハム新庄剛志監督(53)が、外野陣の起用に頭を悩ませた。
この日の外野陣は左翼から万波中正外野手(25)、五十幡亮汰外野手(26)、矢沢宏太投手(24)。ベンチには今季9本塁打の水谷瞬外野手(24)が控え、捕手を含めた内外野をこなす郡司裕也捕手(27)と吉田賢吾捕手(24)もベンチスタートとなった。2軍では実績のある松本剛外野手(31)をはじめ、浅間大基外野手(29)や今川優馬外野手(28)、宮崎一樹(23)らも再昇格を目指している。
新庄監督は「松本君。今のメンバーで松本君が(22年に)首位打者取ったときの、バッティングしてくれたら、僕、迷っちゃう!ハハハ。これで3割2分とか打ってたら」と、選手会長の奮起を期待。五十幡と矢沢の俊足コンビにも「今どちらもいいもんね、五十幡君も矢沢君も。一方で水谷君も使いたいし。ここに松本君、浅間君いたら『わいたこら(九州地方の方言=なんじゃこりゃ)』やもんね」とうれしい悲鳴を上げた。
1軍で出場機会がない選手のトレードもよぎったという。ここまで交換トレードは成立しておらず「ここで出られない選手を他のチームで道を開かせたい気持ちもある、トレードで。例えば若い子の2人でのトレードとかしてあげられたらいいかなってところもあったんだけど。それもダメなので。(トレードは)難しい、なかなか決まらないです。パリーグは。全員を活躍させたいんですけど人数は決まっているので」と、新庄監督は明かした。
この日は右翼が定位置の万波を左翼で起用。意図について「ライトのポジションって、外野の中で一番守備範囲がいるポジションだと思う。そうなってくるとやっぱ、矢沢くんの足。っていうところはもう魅力でしょう。矢沢くんが全く打てなかったりそういうことがあればね、また変わってくる。そうしたら水谷君使えない。ここで今川君とかカンカン打ってたらもう、ねえ? うれしい悩みを作ろうとしてたんだけど、実際そうなったらうれしくない!」と頭を悩ませた。