
日本野球機構(NPB)と日本高野連は18日に都内で会見を開き、「キッズファーストアクション~みらいへのキャッチボールプロジェクト~」を10月から3年間実施すると発表した。高校球児が主体となり、未就学児や小学校低学年を対象にボール遊びや簡易野球イベントを実施。野球を通じた健全な成長支援と野球人口の裾野拡大を目指す。
NPBと高野連がタッグを組んだイベントとしては、20年に「プロ志望高校生の合同練習会」を実施したが、今回のような授業形式での継続的な取り組みは初となる。NPBは指導教材や幼児向け用具を提供し、指導者講習会も開催する。同講習会に現役プロが参加する可能性もある。すでに実施されている地区もあり、全都道府県での展開を目指す。
日本高野連の宝馨会長(68)は「画期的な一歩と思っています。高野連は200年構想を打ち出しており、野球の普及振興育成を掲げている。今回の連携授業も目的に沿ったもので、ありがたい」と話した。
NPB榊原定征コミッショナー(82)は「高野連とNPBの連携協定を締結できたことうれしく思っています。信頼関係を積み重ねてきたことが、本日につながった。両組織の関係をさらに深めていきたい」と話した。