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【西武】長谷川信哉がお立ち台で号泣「突然の、事故だった」愛犬との別れ明かす


西武対日本ハム ヒーローインタビューで愛犬の死を涙ながらに報告する西武長谷川(撮影・滝沢徹郎)

<西武4-3日本ハム>◇17日◇ベルーナドーム

人生、いろいろある。西武の長谷川信哉外野手(23)はこの2日間を忘れない。2回1死一塁、反撃の適時二塁打がやがての逆転勝利、チームの勝率5割復帰につながった。お立ち台で泣いた。愛犬との突然の別れを告白した。笑顔が似合う白い歯の青年が、実直に感情を露出した。苦しくても時間は止まらない。まだ先は長いペナントレースにまずは集中する。

   ◇   ◇   ◇

長谷川はなんで、渋い顔をしているのだろう。夜空が見えないのに、天井を見る。息をはく。お立ち台で活躍を祝福される。

いつもほど明瞭に「ありがとうございます」と言えない。はなをすする。「ほんとに気持ちで持っていった1本だったので、点につながって良かったなと思います」と適時打を振り返る。腕で鼻元をふいた。

「すいません、えっと、私事なんですけど、先日、愛犬が、亡くなってしまって。突然の、事故だったんで、僕的にもすごく、今日の試合はすごく、気合入れて戦いましたし…」

言葉を区切りながら丁寧に伝える。おえつが止まらない。ファンからも泣くような声が届く。

「10カ月満たないうちに、この世から去ってしまって。すごく寂しいですし、また、今日の試合も、エルモも僕の近くで戦ってくれたんじゃないかって思って。今日1日、不安でしたけど、なんとか勝ちを、この世にいないエルモに届けられたのは、すごく良かったなって思います。あらためて、いま生きていることにすごく感謝して、これからも生きていきたいなと思います」

夢のプロ野球選手として毎日を過ごす。巨人坂本、DeNA宮崎…と憧れの選手に師事した。「自分のスタイルを作りたいです」と昨オフは独立した。そこに後輩の谷口朝陽内野手(21)から頼られた。京都の実家に泊めて、先輩として自主トレを先導。プロ5年目、勝負の年に愛犬もやって来た。そうやって少しずつ大人になっていった。

人生に別れはつきもの-。そんなこと言われなくても分かっていても、いざ当事者になれば心が裂けるほど苦しい。数時間もすればまた朝日が上る。ペナントレースも進む。長谷川が言う通りだ。「これからも生きていく」しかない。心の中でずっと生きている。自分を強くしてくれる存在になる。【金子真仁】

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