
<ソフトバンク2-2ロッテ>◇17日◇北九州
上田希由翔内野手(23)のプロ初本塁打が幻となった。
2-2の6回表無死一塁。上田はカウント1-0からソフトバンク川口の甘く入った133キロのフォークを見逃さず、右翼ポール際に運んだ。
だが6-2とリードを広げた6回2死満塁で雨脚が強まり、この試合2度目の中断に。天候は回復せず、そのまま球審が試合終了を告げた。
5回終了時点でのスコアで降雨コールドとなり、2年目の上田のプロ初アーチも幻となった。試合後、上田はしばしベンチでぼうぜんと座り込み、仲間から肩をぽんぽんとたたかれてねぎらわれる場面もあった。
▼ロッテはコールドゲームで6回表の4点が無効となり、上田のプロ1号が取り消された。「幻の本塁打」は17年6月9日マレーロ(オリックス)以来21本目。走者を追い越したケースが多く、コールドゲームで取り消しは49年4月27日山川(巨人)84年7月19日簑田(阪急)87年8月9日ホーナー(ヤクルト)に次いで38年ぶり4本目になる。初本塁打が取り消されたのは、76年4月29日行沢(日本ハム)17年マレーロに次いで3本目。行沢は追い越し、マレーロはベース空過と自身の走塁ミスで、今回のようなコールドゲームでプロ初本塁打が幻となったのは初めてだ。