
元ヤクルトの宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)が、公式YouTube「解体慎書」を配信。辞退者が相次ぐ米オールスターのホームランダービーについて持論を展開した。
「相当しんどいらしい」「出た後に、調子を崩す選手が多い」「華ですからね。オールスター前日の。なんとかしないと」とした後、選手の負担を考慮し、本数を減らすべきとした。
「1回戦は、少なくしたいですよね。10球のうち、何球打つか。日本のオールスターって、昔そうだったんですよ。決勝だけ頑張って、20~30球、打つ、みたいな。別に10本ずつでもいいと思う」と、具体的に数字を挙げて提案。
選手ファーストを強調し「選手と相談して、どういう形ならやってくれるのかを決めればいい」と付け加えた。
ホームランダービーは3ラウンドで構成され、8選手で競われる。第1ラウンドは全員で競い、上位4人が準決勝ラウンドに進出。4位がタイで並んだ場合は最長飛距離で勝った選手が進出する。
準決勝ラウンドは1位と4位、2位と3位が対決。これで勝った2人が決勝ラウンドで対決する。
第1ラウンドと準決勝ラウンドは3分まで、または40球までどちらか先に到達すれば終了。タイムアウトが1度使える。さらに3アウト(本塁打以外がアウト)まで打てるボーナスがつき、ボーナス間に425フィート(約130メートル)の本塁打を打てば、4アウト目まで打てる。
決勝ラウンドは最長2分間または最多27球までとなる。今年はマリナーズのカル・ローリー捕手が優勝。賞金100万ドル(約1億4700万円)を手にした。
現行ルールは選手にとって負担が大きく、近年は辞退する選手も多い。
ドジャース大谷翔平投手は「現行のルールではなかなか厳しいので、今のところチャンスはないかなと思っています」。ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手も、本拠地ニューヨーク以外では不参加の姿勢を示している。