プロ注目選手を擁すノーシードの2校は4回戦進出となるか。工学院大付の好左腕、岩月幸大投手（3年）と八王子実践の二刀流右腕、岡本優誠投手兼内野手（3年）が17日、それぞれ3回戦へ挑む。
工学院大付の身長185センチサウスポー、岩月は富士森を迎え撃つ。
5回コールド勝ちした6日の青梅総合との初戦では先発し、3回2安打無失点、4奪三振。最速137キロのスピンの効いた直球に変化球を織り交ぜ、1回2死三塁からはイニングを挟んで、4者連続三振を奪ってみせた。
球速こそ課題だが、プロ5球団のスカウトが視察に訪れるなど将来性あふれる大器は、「チームが勝つことが一番。その中に自分の活躍があれば」と腕をぶしている。
一方、八王子実践の岡本は、前回ベスト8の拓大第一と対戦する。
12日の四商との初戦は登板機会はなかったが、2番三塁で出場。1点リードの2回無死満塁からは左犠飛で1打点をマークした。
投げても直球の最速は143キロ。3回戦まで進んだ春季東京大会は2試合に登板。とりわけ、日野台との1回戦は7回5失点（自責0）、5四死球だったが、11三振を奪った。
1年夏から4番投手で活躍し、高校通算5本塁打を放った二刀流は、「最終的には高いレベルでやっていきたい」。野手でのプロ入りを目指すため、まずは集大成の夏に全力を注ぐ。【泉光太郎】
