＜高校野球熊本大会：東海大熊本星翔11－0菊池＞◇15日◇3回戦◇リブワーク藤崎台球場
東海大熊本星翔が10安打11得点で5回コールド勝ちを決めた。
打線をけん引したのは、「百崎2世」こと1番遊撃の福島陽奈汰（ひなた）内野手（2年）だった。初回先頭で右中間を破る三塁打で出塁。相手先発のサイド左腕が投じた変化球を捉え、きっちり逆方向へと流し打った。
「変則投手でタイミングが取りづらかったけど、逆方向を意識していい打球が打てた。自分の理想の打撃です」と胸を張った。
3－0の2回は1死一塁から適時二塁打を放った。カウント3－1からの5球目だ。内角直球を引っ張り、今度は左中間を破った。7点リードで迎えた3回1死一、三塁では中前適時打と、この日3安打2打点、1盗塁の大暴れだった。
憧れの先輩がいる。同校OBで阪神百崎蒼生内野手（19）だ。福島は「広角に強い打球が打てる。百崎さんをイメージしてやっています」と言う。百崎は3年夏の23年に「1番遊撃」として甲子園出場を果たした。「百崎さんも1番だった。自分も1番ショートにはこだわって、チームに流れを持ってこられるように、どんどん切り込みたい」と意気込んだ。野仲義高監督（44）は「守備も、打撃もセンスがある。（百崎と）体のパーツ、ポテンシャルは似ている」と目を細める。
8強入りを決め、次戦は18日に熊本国府－秀岳館の勝者と対戦する。2年ぶりの熊本頂点を目指し、百崎先輩にV報告するつもりだ。
