
<東アジアE-1選手権:日本1-1韓国>◇13日◇第2戦◇華城
【華城(韓国)13日=永田淳】日本女子代表なでしこジャパン(FIFAランキング7位)が、第2戦で韓国代表(同21位)と1-1で引き分けたが、大会3連覇にあと1勝とした。前半37分にFW愛川陽菜(21=INAC神戸)のパスからMF成宮唯(30=同)が先制弾。韓国に攻め込まれる時間が続いて終盤に同点とされたが、チーム最年長の貴重なゴールで第3戦につなげた。
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韓国に何度も決定機を作られる苦しい展開の日本を、持ち前の運動量を生かして中盤から飛び出したMF成宮が救った。
右サイドで持ったFW愛川が切り返すと同時に、スルスルと入れ替わるように最前線へ。浮き球のパスを落ち着いてトラップし、右足を振り抜いた。「やりたいことが分かっているのは大きい」というINACチームメートからのアシスト。ゴールの後は今大会初招集の21歳と抱き合って喜んだ。
招集メンバーで最年長の30歳。「若い選手が多い中で、少しでも何か還元できるものがあったらいい。意識してるほどではないけど、プレーで見せていけたらいいなと思う」。同点とされてからも決定機に絡むなど抜群の存在感を示す動きで、チームに勝ち点1をもたらした。
大会制覇を最優先としながらも、個人の挑戦にもフォーカスする。「(選出は)去年1年のパフォーマンスがあったからだと思うので、自信を持って来た。自分がアジア相手にどれぐらいできるのかを試したいし、自分の価値を高めたい」。チームで2番目に小柄な154センチのダイナモが、その評価を上げる大きなゴールで日本の3連覇を引き寄せた。