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【東京V】城福監督、綱島の代表デビューに太鼓判「どう表現すればいいのか迷いなくやれている」


東京V城福浩監督

東京ヴェルディ城福浩監督(64)が、日本代表デビューを果たしたDF綱島悠斗(24)への期待感を口にした。

綱島は12日の東アジアE-1選手権中国戦にフル出場。所属する東京Vと同様に3バックの右でプレーし、味方に刺す縦パスやボールキャリー、対人の強さで存在感を発揮した。CKのボールをダイビングヘッドで狙うなど積極的なプレーが目立った。

その試合から一夜明けた13日、城福監督は東京・稲城市での練習後に綱島について問われると、「前半だけしか見ていませんが」と断った上で見解を語った。

「彼の前にボールを付ける意識っていうのは、ここ最近すごくチームとして取り組んでいることでもあり、我々が“頂点”と呼ぶところに対して意識をしながらボールを回すっていう意味では、ワンタッチで付けるボールも、ツータッチ目で付けるボールも非常にいいところを見ているなと思いました」

距離が遠く、相手選手に詰められて受けてが引っかけられる場面もあった中、「意思疎通のところもあると思いますけど、見ているところっていう意味では、ボールが自分のところに来る前のオフのところで、非常にいいところを見ている。おそらく普段のJリーグよりもちょっと相手が戦術的に引きこもっているので、時間ができたと思う。相手は割とブロックを引いてきたからこそ、より深いところを見つけたくなったのかなと。初めて組む選手たちなので、そこは割り引いても出来は悪くなかったんじゃないかなと思います」。

中国は激しく球際に来るなど、簡単な相手ではなかった。そんな中、前半7分にはCKから相手の厳しいマンマークが外して、ダイビングヘッドでシュートを狙った。

その場面について、城福監督は「個のレベルは高いし、強い。マンマークもそんなに簡単にはがせる相手じゃなかったと思うんですよね、体が強いので。だけれども体の強さだけじゃなくて駆け引きでしっかり外せていた。成長しているし、このチーム(東京V)で何ゆえに点を取っているのか(リーグ戦で3得点)、しっかり示してくれたシーンだったと思います」。

中国戦で2-0の勝利に貢献し、優勝を懸けて最終戦で韓国と対戦する。日本をリスペクトして引いて守りを固めてくる相手が多いアジアにあって、ハイプレスから攻撃的なサッカーを仕掛けてくるチームだけに、綱島の真価が測れる一戦ともなってくる。

城福監督は「(相手が)自陣で固まっていてという状況ではなくなるので、できることならそこ(韓国戦)で彼の感触をつかめる機会があればいいなと思います。彼にとって幸運なのは、今ヴェルディがやっているシステムと代表でやっているシステムが同じで、そのポジションで自分がどういうふうに表現すればいいのかというのが迷いなくやれている。もっといいパフォーマンスを試合を重ねるごとにしてくれるんじゃないかなっていう期待感があります」と太鼓判を押した。

その上で、綱島の活躍はヴェルディ全体にも大きな影響を与えている。

「彼を物差しにして、代表との距離感を測れるということは非常に大きなこと。彼があれだけボールを前に付けて、しっかりチームの一員となって機能しているというのを見れば、みんないい刺激をもらっていると思います。一番いいのは、彼が代表で抜けている間に(他の選手が)“簡単にポジションを渡さないよ”っていう状況になること。もちろん綱島もいい刺激をもらって帰ってくるでしょうから、それでまた新たな競争が生まれるといいなと思います」

日本代表に参加するに当たり、綱島にはこう伝えている。

「選ばれることが目標じゃないだろうし、ここが到達点じゃない。ここからがスタートなんだと。スタートっていうのは代表にいる時の活動だけじゃなく、ヴェルディでの活動もそうだし、ここからどこを目指していくのかというのは、ちゃんと自分で整理してチャレンジしてこいと」

成長がキーワードとなるクラブにあって、綱島は一つのブレークスルーを果たした。これは綱島自身だけに終わらず、ほかの選手の視界を広げたことでもある。

ここからがスタート-。綱島の活躍はチームに希望をもたらすものとなっている。【佐藤隆志】

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